創月キルヤスト-楽曲置き場-

自作の曲と歌詞を置いています

君に捧げる光芒


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作詞曲:蒼月知蓮
DB:紲星あかり(VL4、A.I)、コーラスと語り…伊織弓鶴(A.I)

 

空を翔る蒼き翼の子
前方不注意 地上に墜ちて
偶然か 必然か
白亜の箱庭で君と出逢った

或る資産家の息子
病の治癒の為小さな洋館で暮らす
使用人(まわり)からは憐れみの目線を向けられるのみ
まるで囚人 温もりを知らず

「皆僕から離れてくけど怖くはない」
紫黄水晶(アメトリン)の目は遠くを見つめ
君は人を拒んでいるのであろう…

森を駆ける蒼き瞳の娘
内輪揉め逃れ 地上に落ちて
哀憫か 愛憐
白亜の洋館で君に仕えよう

不倫相手の子供
存在隠す為小さな洋館を建てた
使用人からは侮蔑の言葉を投げられている
まるで捨て子 暖かさ知らず

「星影様(おほしさま)がいつか導いてくれるんだ」
藍晶石(カイヤナイト)の目は憂いに沈む
君は生を諦めているのだろう…

いつしか彼の眼(かのめ)は闇に閉ざす
されど星影(ほし)を待ち続ける
死神の瞳(め)から逃れられぬのなら
いっそ…

館抜ける二人の子ら
行く先は天界(そら)の外れ
自らが光芒に
己の光(いのち)を君に捧げよう

──気が付くとベッドの上にいた。傍らには一枚の羽根が残されていて。
どうしてこんな所に落ちているんだろう?昨夜の記憶が思い出せない。
でも身体の痛みはなく、失ったはずの視力(ひかり)も取り戻していた。
病気が治ったんだ!
この喜びを新たな使用人(ともだち)に伝えようと来るのを待っていた。
しかし、いつまで待っても来ず、それどころか忽然と姿を消してしまったという。