創月キルヤスト-楽曲置き場-

自作の曲と歌詞を置いています

幽光ガランサス


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作詞曲:蒼月知蓮
DB:琴葉葵(NE、SV)


そっと寄り添う雪の雫
優しい手で慰めて
それは光 そして
希望だった

悪い夢の残滓は消えない
白の世界 震える幼子
最後の幽光すら壊して
黒の影が奪い去る

時を重ね 巡り遇った
貴方に光与えよう

数多の幸福教えたい
たとえ独り善がりでも
柔らかな春の風が流れる

愛しき君よ 報いの時は
もうすぐそこまで来ている

愛しき君よ 私の幽光は
途絶えてはいないから

そっと寄り添う雪の雫
優しい手で慰めて
それは光 そして
希望だった

救いを求めた貴方に
待雪草(スノードロップ)を贈ろう
それが私の“願い”なのだから

(影よ永遠に……)

蒼翼恋慕譚


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作詞曲:蒼月知蓮
DB:鏡音レン(VL4XPower、Cold)、語り…花隈千冬(CA)、一部コーラス…Megpoid (VL4 sweet)


森で見かけた雪幻の魔女
まるで雪の姫のよう

冷たい声と憂いを帯びた目
淡い恋心 抱いていたのだろうか
あの彼女の顔が忘れられない

ある日の夜 義母(はは)は言う
「此処に長居しすぎた」と
また住処(いえ)を探す 其れは別れ意味する
この翼がなければ…!

──有翼人の末裔である少年は、孤独な魔女と少しずつ距離を縮めていった。
しかし、身を潜めていた住処(いえ)が人間に気付かれそうになり、引っ越すことになった。
彼女をまた独りにしてしまうことを恐れた少年は……

家を飛び出す蒼翼(そうよく)の少年
雪妖精(Erminia)に再び会う為
寂しい思いし続けた 君を癒したい
だけど 嫌な気配が消えなくて

森の奥で見た光景
魔女を狙う衛兵達
噂がひとり歩き
虚構(デマ)が信じられた

怯える彼女を見つけ
優しく声を掛けた
何処にも行けやしない
…なら忌まわしき羽根で!

二人で空を飛び 逃避行
僕らの居場所は人間界(ここ)ではない
流転の先にある 希望の理想郷(ユートピア)へ

天花に捧げた恋歌-snow requiem-


作詞曲:蒼月知蓮
DB:結月ゆかり麗(CA)、純(VL4)、(A.I)

 

故郷を失くした独りの吟遊詩人(bard)
流されるがままに成り果てた
足手纏いの駄目な私 仲間に見放されて
そんな時 貴方が手を差し伸べた

奏でるは 戦いの舞曲(うた)
旋律乗せて 響き渡る
飽くなき冒険心はとどまる所を知らず

いつか終わる旅路の先にも
貴方の隣に居られたら
これ以上の幸せはないでしょう

森に眠る淡い天花
数多の命に鎮魂歌(うた)を手向ける

故郷を捨てた一人の銃士(gunner)
運命に逆らい 樹海(もり)に挑む
病に蝕まれる躯(からだ) 夢を叶えるまでは

─幾ら歌っても
 私の想いは届かない
 零雨に焦がれた貴方は
 全てを捨てて 旅立って行きました

そして終わる旅路の果てには
貴方の残り香すらなくて
幸福はもう訪れないでしょう

空に咲く儚き天花
いつかの姿に恋歌(うた)を捧げた…(手向けた)

或る幸福の在処

(3/25追記)再編集ver.


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作詞曲:蒼月知蓮
DB:紲星あかり(V4、A.I) ※再編集版…花隈千冬(SV) 『滄溟ノ書』版:花隈千冬(SV)、小夜/SAYO(VV)

 

さよなら 共に生きた日々
今生の別れではないけれど
新たに迎えた家族は
私を宝物のように愛した

蒼い空も高さも知っていた
今は自由に 飛びづらく

籠の中の鳥は 言う通りに囀る
真の意味を 汲み取れずに生きて
其れが私に出来ること
皆の幸福 願ってた

密かに  夜中一人で読む
生き別れた 兄からの手紙(レター)
ある時 届いた手紙(もの)は
血に塗れた 彼の宝物(いひん)

いつか迎えが来ると信じた
夢は儚く 崩れていく

檻の中の娘 “理想”演じ続け
意思(じぶん)抑え 色彩を失った
最早生きる意味 分からず
私の幸福 とはなにか?

「このままだと一生後悔しそうで。
 自らの手で切り開くしか、ない!」

籠の中の鳥よ 不可視の枷壊せ!
明日が見えなくても 己信じて
斯くも哀れな娘(とり)の反抗
本当の幸福 探そう

いつか辿る天空(そら)の伝説
優しい手の中 眠れたら…

Violate…

(3/25追記)再編集ver.


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作詞曲:蒼月知蓮
DB:褚明(AC)、伊織弓鶴(A.I) ※再編集版…Yuma(SV)、星界(VP)

 

深閑とした漆黒の杜
 終わりの見えない虚無の果て──

救いは要らない
嘗ての故郷(もり)に背向け 堕ちてゆく

夕影沈み 宵闇の覚醒
浮かぶ 青褪めた月
青年の咎は 永遠に赦されず
朽ちた墓標 焼けた瓦礫

霞む視界
刹那 捉えたのは

目に映る惨事(もの) 痛ましく
何処で間違えた?
偽りの御曹司(ぼく)には何も…

昔の記憶 精霊に仕え
教え守り 暮らしていた
ある日 領域内(うち)で泣く少年との邂逅
覡(ぼく)の知る世界 変えた

──ずっと囚われていた。外を知りたかった。
“友達”を騙し、杜を離れた。
“御曹司”(かれのかわり)は大変だったけど、充実していた。
不穏な影に気付けず…。

「息子を返せ!」
問い詰められた

命狙われて旧家(もり)へ逃げるが
姿はなく 教えを破った
“覡”(かれ)は何処?

無力な己 嘆けども
虚空へと消えていく
星夜に願うは
『    』

「殺されるぐらいなら、いっそのこと……」

時を捜す旅の空


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作詞曲:蒼月知蓮
DB:結月ゆかり麗(VS)、純(VL4)、一部コーラス…MYK-IV(VS)


──平穏な日々は、唐突に崩れて。

とある村の片隅に慎ましく暮らす
双子の姉弟“トキ”と“ソラ”がいた
ある日のこと 職場に行った弟が
日が落ちても帰宅することはなかった

心配する姉に突如響いた
「汝の捜物は東にあるだろう」

聞こえた謎の声に戸惑う
気のせいだと思い 他の手段探した
だけれど手がかりはどこにもない
あの声を信じて 時(きみ)を捜す旅の空

とある街の酒場にて ひとつの噂
『東の塔の魔が目覚めた』という
塔に出入りしていたのは
黒髪の時計師見習いの少年であった

──その魔は人間を時の狭間に閉じ込めてしまうという
真偽は定かではないが、僅かな光明があるのなら…
と、少女は東の塔へと目指した。

辿り着く塔の中にいたのは
行方不明の弟の姿を見た けど
雰囲気は人間(ひと)ではないナニカで
こみ上げる 怒り
トキを返せ“時を操る呪われた懐中時計(クロノルナ)”…!

──少年は“刻ノ月(クロノルナ)”の魔力に魅了され、封を解き、呪われた。
小娘程度の力では勝てるわけもなく、“刻ノ月”は姿を消す。

絶望する少女の脳内に再び謎の声が響く。
その声の主は“空ノ月(コーロスルナ)”といい、
暴走する片割れを止めたいのだと。
よかったら手を組まないか、と持ちかける。

少女は禁忌の力に手を伸ばした……