創月キルヤスト-楽曲置き場-

自作の曲と歌詞を置いています

氷雪夢境


作詞曲:蒼月知蓮
DB:星界(CA)、コーラス…狐子(CA)、結月ゆかり麗(CA)


空に舞い散る灰雪 踏みつけられた六花
根雪の底に眠る春は 遥かなる雪幻(せつげん)

雪の姫が示す光 辿れば見えるだろう
氷雪の秘境(ティルナノーグ)

精霊達の祭 貴方を迎えて
閉ざされた扉(ドア)は決して開かない
どうか今だけは羽を休めて

風と散りゆく粉雪 忘れ去られた夜
記憶の底に沈む季節 まだ遠い夢の境界

薄氷の上渡るような 危うさに怯えて
この領域(ばしょ)に引き籠もる

妖精達の宴 貴女は馴染めない
閉ざされた心 未だ開けずに
せめて僕だけは貴女の側に…

いつか還るその時まで 癒えるように

孤独のホワイトクロウ


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作詞曲:蒼月知蓮
DB:猫村いろはNatural(VL4)、一部コーラス…鳴花ヒメ(VL5)


差し出す手を取る白い鳥
あの瞬間(とき)を悔やむべきか?

風音止まぬ 見知らぬ森
傷付き彷徨う白鴉(はくあ)
行く宛てなく途方に暮れる

そんな時 一人の少女と出会う
『こっちにおいでよ』と笑いながら
身体抱えてその場を去る

傷は深く 暫し屋敷(うち)へ留まる
あの子と過ごす 穏やかな日々
続けば…と願っていた

やがて訪れる 元の世界帰す時
僕は受け入れられず帰郷を拒む
憂いを帯びた瞳(め)
乞うことはなく離した

昔の記憶 妖の杜
飛び交う数多の黒羽(くろう)
規律従い暮らしていた

その中に一羽 異質な鳥
白い羽根 赤き瞳で
皆と違う思想を持つ

群れの中で 白鴉(はくあ)は虐げられる
そして彼を敵とみなし
異世界へ墜とされた

居場所なんて無い 孤独に震える
それは僕が招いた自業自得
救いなんかいらないと
思っていた…のに

時は経ち 真の姿で舞い戻る
だけど少女は少し前に
遠くの街へ行ったという

居場所なんて無い 孤独に震える?
僕は決して諦めない どれだけかかろうと
あの日の優しい君に
もう一度会うまでは!

差し出す手を取った白き青年(とり)
二度と戻れなくても……

Amanecer


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作詞曲:蒼月知蓮
DB:ZOLA PROJECT YUU(VL3)、Ken(VL5)、語り…伊織弓鶴(A)


果てしない天空(そら)の先
まだ見ぬ伝説
僕等は試されている
幾万の屍越え

故郷と別れ告げて
終わりなき旅路へと
決して悔いはない
いつかの約束に誓って

壊された友情 取り戻したい
素直になれず臆病な心
あの時の裏切り 今更許されない?
縮まらぬ距離 未だ遠い黎明(アマネセル)

古びた倉庫の中
彼の人の真実
ボクは受け入れられずに
幾年の時を駆け

天花は光失くし
予期せぬ一方通行
少し怖い…けれど
負の連鎖断ち切る為…!

偽りの絆 深め合っていく
笑顔の裏で狙う 彼の人の命
苛まれた人生 終わらせてしまいたい
癒されぬ心傷(きず) 淡い希望も見出せず

『で?どうしたいの?
 アイツを消したいんじゃなかったっけ?
 まぁ、好きにしたら。』

壊された友情 取り戻したい
いつしか二人は 人知れず寄り添う
偽りの絆 深め合っていく
いつしか叶う すぐ其処にある黎明(アマネセル)

『彼が出した、答えは…』

日月デカディメント


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作詞曲:蒼月知蓮
DB:Ryo(SV)


蒼溟に響く 人魚の歌は
奇跡起こし 選ばれし者へ
伝わってく

青年が焦がす 甘い夢を
いつか叶えたくて
幾千里 探し求めた

誰も知らない物語たちを
語り出せば 刹那の幻
創りましょう

刻まれた月の十字架 掲げ
立ち向かいし勇者は沈む
切り裂かれて堕ちる ミライ
抗いし者共よ 時はまだ来ず

蒼穹に描く 終の旋律
風に乗せて γ(せかい)中へと
染まっていく

青年が生きた 苦い現実
いつか終わらせたくて
幾万里 歩き続けた

誰も聴かない物語たちを
口ずさめば 現の夢
壊しましょう

刻まれた太陽の調べ 奏で
運命受けし愚者は慄く
分かたれて戻れぬ セカイ
抗いし者共よ 時は満たされ

悠久に続く 悪魔の嘲笑
軌跡遺し 来たる終焉へ

去りし秋陽、決意の道-puncture a fiction-

(3/29追記)v2ver.


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作詞曲:蒼月知蓮
DB:機流音(VS) ※v2verコーラス…VY2(VL5)


秋が見つめた情景
去りし後も色褪せず
されど我が目はあの日から
濁ったままで

君が創る数多の物語
私は愛していた
今はもう聞こえない

試された悪意と気付けずに
迎えた末路
正直者が淘汰される世界など

己が信じた道程
真実は残酷で
落ちる雫の願いは
何処にも届かない

自分が創ったひとつの物語
君に褒められた
嗚呼…焦燥を隠して

試される真意に気付けずに
絶たれた帰路
卑怯者が生き残れる世界なんて…

だけど俺が消えたら
全てが無に帰してしまう
斯くも愚かな
『律治(はる)』が『律彰(あき)』の夢叶えたい

書き続けて いつか
“虚構”穿つまで──

雪幻邂逅譚


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作詞曲:蒼月知蓮
DB:琴葉葵(NE、SV、A.I)、一部コーラス…花隈千冬(SV) ※CD版一部コーラス…鏡音レン(V4X Cold)


『雪原に立ち尽くす孤独な少女は、いつの日か怪異と化して…』

薄明落ちて舞う灰雪
凍てつく風 深雪に臥せ
白銀の世界に囚われ 雪華と躍る
いつしか氷雪の魔力(glacies magia)宿して

辿り着く 新しき我が居場所
だけども 寂しさは拭えなくて

客を招こう 魔法(わな)を仕掛け
迷い込ませ人間(ひと)を屋敷(うち)に迎えて
満足したら外へ帰す
害は与えない…けど人は気付く

“あの森に近づくな”
と伝わり彼女はまた独り

黎明過ぎて降る風花
照らす陽射し 新雪溶ける

雪幻の白い森 少年の庭
本当は 来てはいけないけど

人影(かげ)に気付き 様子を見る
そこにいたのは美しい少女
話しかけようとした矢先
“ここから立ち去れ”と声を上げる

嗚呼…その声音は
どこか物悲しく聞こえていた

敵意はないと伝えようと
彼女との距離を静かに詰め寄る
温もり知らぬ白い肌が
熱に耐えられない…咄嗟に振り払う

“また君に会いたい”
と言われ彼女は戸惑う

『魔女(エルミニア)は過去の行いの後悔から森に近寄らせないように結界を張った。
  しかし、それを破るところか遊び場にしていたという不思議な少年との邂逅。
  それは、何の意味を齎すのか──』